「開館50周年記念 美の祝典Ⅲ 江戸の華やぎ」出光美術館
- 2016/07/03
- 23:52
出光美術館(東京)で7月18日(月・祝)まで開催の
開館50周年記念も最後の三期となり、国宝伴大納言絵巻も下巻の展示です。子供の喧嘩から舎人夫婦の応天門放火の真相が都の人々耳に入る事になり、その様子を家の戸口より頭を出して心配そうに見つめる伴大納言の家来夫婦の場面の群像から、検非違使、伴家の女房達の嘆き、連行される大納言伴善男を乗せた牛車のそれぞれの群像表現は魅力的です。
江戸の華やぎをテーマにした展示は喜多川歌麿の「更衣美人図」から始まります。着替えの際のホッとした表情の一瞬を捉えています。北斎、豊広、鳥文斎の美人図が続いたあとに、都のエネルギーを題材とした「祇園祭礼図屏風」や「南蛮屏風」、そして「江戸名所図屏風」は新興都市江戸の活気を浅草から増上寺まで描いており、かぶき者たちの喧嘩の場面もあり戦国と太平の世の移行期が八曲一双に閉じ込められています。島一蝶時代の「四季日待図巻」では庚申待ちの一夜を明かす人々の享楽を障子越しの人の影で描いている場面が展示され、作者不詳の「遊女歌舞伎図」では舞台の遊女たちより、その舞台を見ている観客達の活き活きとした表情が印象的です。
展示の後半は琳派作品が並びます。宗達、光琳から抱一になりL地のコーナーでは酒井抱一の「紅白梅図屏風」が展示され、「
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